「倉庫に溢れていて、なかなか売れて行かない商品」「倉庫で売れるのを待っている、会社にとっては財産とも言えるもの」人それぞれかもしれない。
だが、あまりいい感情を持っていない人の方が多いだろう。
在庫とは、売れ残ったものをノートいう意識がどこかにあるからかもしれない。
確かに最近は、あまり在庫を持たない経営方針が主流である。
必要なだけ最小限……そう考えると、いかにも在庫は「悪」であるかのようだ。
在庫がないと注文を受けてから商品を作ったりすることになり、お客は次第に離れていくだろう。
スム−ズな販売のためには、基本的にはある程度の在庫を持っていなければならない。
多すぎず、少なすぎない在庫、適正在庫というものである。
在庫は、たくさんあった方が何かと都合がいいため、放っておくとすぐに増えてしまう。
在庫削減以前ノートころでつまずいているのである。
ではなぜ在庫は合わない(減らない)のだろうか?量が多いから(=種頃が多いから)在庫に携わる人が多く、全員が足並みを揃えられないからみんな諦めているから在庫には魔物(?)がついているからどの答えも当たっている気もするし、誤りを含んでいる気もする。
「しょせん在庫は合わないもの」と諦めてしまうのも情けないだろう。
そもそも在庫とは何でしょうか。
「目の前(とくに倉庫など)にある製品や商品のことだよ」とおっしゃるかもしれません。
それも正解です。
「在庫とは入庫と出庫の差である」と定義しています。
在庫は、入ったけれども、まだ出ていってないもノート考えるわけです。
目の前に在庫が多かろうが少なかろうが、この定義は変わりません。
当たり前のことを言うな、とおっしゃるかもしれません。
在庫のことを考える上で、この定義は重要です。
在庫を減らしたい、滞留在庫をなくしたいと思うとき、現物そのものを一生懸命見つめても、いい知恵は浮かびません。
在庫を考えることは、「入庫と出庫の差」を考える、つまり入庫と出庫のことを考えることなのです。
しなぜ在庫になったのかを考えよういきなり禅問答のようになってしまいました。
では少し視点を変えましょう。
どうして製品や商品が入庫されたのでしょうか。
どうして製品や商品が出庫されたのでしょうか。
また、入出庫されなかったのでしょうか。
「発注したから入庫したし、売れたから出庫したのだ」その通りです。
注文を出したから物は到着したのであり、注文をもらったから物は出ていったのです。
この当たり前のことがスム−ズに、何の滞りもなく行なわれていれば、「在庫が増えすぎた」「足りない」「在庫の数が合わない」……といった悩みも起きないはずです。
出庫より入庫の方が多いから在庫になったのです。
ではなぜ、入庫の方が多くなったのでしょう。
ここを考えるのが在庫管理というものです。
「入庫が多すぎないか」「順調に売れて出庫しているのか」在庫のことを考えるとき、目の前の在庫を眺めて、このように考える習慣をつけてください。
そうすれば在庫を減らす知恵も自然と思い浮かぶものです。
倉庫に行くと、「在庫削減!」などと書かれたスロ−ガンがときどき目につきます。
倉庫の資材担当者などは、年がら年中「在庫を合わし、減らす」ことに頭を悩ませています。
在庫は増えすぎると資金繰りを圧迫するなど、いろいろな悪さをします。
「在庫は、いずれは売れていくものだから、少しぐらい多くてもいいじゃないか」と思う気持ちもわからないでもありませんが、やはり在庫は「できれば少ない方がいい」のです。
100%売れるとわかっているものなら、在庫として持っていても何の危険もありません。
現代は何が起こるかわからない不確定な時代です。
現金ならともかく、売れるかどうかわからない在庫を多く持つことは、決して好ましい経営とは言えません。
よく「不良在庫」という言葉を聞きます。
古くなって売れなくなった商品、返品された商品、傷などがある商品……いわゆる不良在庫です。
こういう在庫はゼロになるのが最も望ましいでしょう。
すべての在庫がなくなればいいかとなると、そんなことはありません。
在庫は企業にとって、必要不可欠なものでもあるのです。
しだから「在庫管理」が必要になるのだ。
なぜ在庫が必要なのかについては、このあとでも触れますので、ここでは身近なものから考えてみましょう。
どこの家庭でも、米や醤油は買い置きがあります。
最近は夫婦とも仕事を持つ家庭が増えたため、食料品など1週間分を買って冷蔵庫に入れておく家庭も多くなっています。
毎日買物をする(発注する)のは効率的ではないし1品当たりのコストも高くつきます。
一方、まとめ買いして買い置きすると安くあがりますが、管理をちゃんとしないと腐ったりする危険性もあります。
在庫はこの「買い置き」と同じなのです。
1ヶ月分も2ヶ月分もまとめ買いするのは「過剰在庫」になりますし、管理もむずかしいのです。
もちろん会社の在庫は、もっと複雑です。
冷蔵庫に食料品をためておくノートはワケが違います。
だからこそ、いわゆる「在庫管理」が必要になるわけです。
では次に、在庫にはどのようなものがあるか、見てみましよう。
在庫は、主に倉庫や配送センタ−にあります。
倉庫にたくさんある製品や商品が在庫です。
倉庫や配送センタ−の在庫は、工場で作られて運ばれてきます。
ショッピングセンタ−や町の商店に運ばれます。
倉庫から他の倉庫に運ばれ、直接消費者に届けられることもあります。
倉庫や配送センタ−にある在庫は、「工場から運ばれてきたが、まだショッピングセンタ−や消費者に運ばれていないもの」と言えます。
在庫は、入庫と出庫の差でしたね。
倉庫や配送センタ−にある在庫にも、この原則は当てはまります。
在庫は、倉庫や配送センタ−だけにあるのではありません。
工場にもありますし、時には本社にあることもあります。
在庫は、大きく3種類のものに分類できます。
「製品.商品」、「仕掛品(しかかりひん)」、「原材料」の3つです。
倉庫や配送センタ−にあるのが「製品.商品」です。
加工が終わって、まさに出庫を待っているものを指します。
工場にあるのが「仕掛品」と「原材料」です。
仕掛品とは、製造途中の中間部品のことです。
原材料に加工を加えて仕掛品になり、仕掛品にさらに加工を加えて、製品になるわけです。
普通は、本社には最小限の在庫しか置きません。
不動産業は、土地を買ってそのまま売ったり、建物をたてて土地建物一体で売ったりする商売です。
こんな商売にも在庫はあります。
買ってきた土地や作った建物が不動産業にとっての在庫なのです。
土地や建物は「倉庫の中」にはありませんが、これもやはり在庫なのです。
在庫を難しく定義してみると、「その会社にとっての正常な営業循環のなかで、自社が所有している物」となります。
不動産業の正常な営業循環は、土地を仕入れて売ることですから、仕入れたけど売れていない土地は在庫になるのです。
製造業の正常な営業循環は、材料を仕入れて加工を加え、完成品として売ることです。
したがって、仕入れたけど売れていない、原材料.仕掛品.製品は在庫になります。
では、出版業に在庫はあるでしょうか。
出版業は本を企画し、著者を探し原稿を書いてもらい、印刷所で印刷して書店に売ります。
一見在庫はないようです。
よく考えてみると在庫はあります。
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